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平城遷都1300年祭 収容力に不安 万単位“難民”どうする?(産経新聞)

 ■せんとくんの盛り上げに期待

 奈良市の平城宮跡で、「平城遷都1300年祭」のメーンイベントが24日、はじまる。しかし、呼び物の復原第一次大極殿や平城京歴史館の収容力に不安が浮上、早くも主催の記念事業協会が対策に追われている。平城宮跡と同じ特別史跡を会場にしたイベントで、マスコットキャラクターのひこにゃんが活躍し成功した平成19年の「国宝・彦根城築城400年祭」(滋賀県彦根市)をヒントに、1300年祭の成否を占ってみた。

 1300年祭は、11月7日までの198日の期間中に250万人の来場を見込んでいる。ゴールデンウイークなどのピークには1日4万5千人の来場が予想されるが、約2万8千人が訪れた内覧会(今月18日)で明らかになったのが、“箱もの”の収容力の低さ。大極殿の1日の内観可能人数は約1万2千人で、平城京歴史館は3600人。入れない人が続出した。

 事業協会は21日、歴史館の開館時間延長などを決定したが、それでも万単位の“難民”が出ることは避けられそうにない。

 事業協会は「施設に入れなくても、宮跡内の広大な空間を楽しんでほしい」とするが、内覧会に参加した大手旅行会社の社員は「遠方からも人が来るのに、このキャパシティーでは不満を覚える人もいるだろう。奈良の印象を逆に悪くするのでは」。

 彦根城400年祭は、250日間で目標を大幅に上回る76万人を集めた。堀で屋形船を運行させたり、小学生からお年寄りまでの市民170人が江戸時代の衣装で彦根城周辺を練り歩いたりと、手づくりイベントが観光客の満足度を高めたとされる。400年祭の実行委会長だった北村昌造・彦根商工会議所会頭は「市民の知恵の結集が、ひこにゃん人気に隠れた大きな成功の要因」と振り返る。

 1300年祭でも、宮跡をめぐるガイドツアーや、奈良時代の国際交流を表現するパレードなどを毎日予定。マスコットキャラのせんとくんがダンスを披露するステージもあり、盛り上げに期待がかかる。事業協会の林洋事務局長も「ソフト面の充実が課題で、新たな演出も検討している」と話している。

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